2011/09/16
キャップ集めワクチン代に(茨城・MK)
キャップ集めワクチン代に
▼ペットボトルのキャップを集めて、世界の子どもたちのポリワクチン代に充てよう…。茨城県内の建設関係団体で組織している県建設産業団体連合会では、ことし10月23日(日)にひたちなか市内で開催する子供向けイベント「建設フェスタ」の活動の一つとして、キャップを集めている。目標数は8万個だ。
▼集まったキャップはフェスタ当日に大きな看板に張り付け、絵を描く。その後キャップはNPO団体へ寄付して売却し、ポリオ(小児マヒ)ワクチン購入費に充ててもらうという流れだ。キャップは400個につき10円で売れるため、1人のポリオワクチン代(20円)で換算すると8万個で100人の子どもたちを救うことができる。キャップを集めることでプラスチックの回収とエコ活動にもつなげる。
▼建設フェスタは、将来を担う子どもたちに建設業の魅力や楽しさに触れてもらおうと毎年開催されている。国や県、県内の建設団体などが参加し、重機体験、パネル展示などを行っているが、今回はそれらに「アート」も加わる。アートの制作には子どもたちにも参加してもらい、楽しいひとときを過ごしてもらおうとする計画だ。
▼キャップを集めて世界の子どもたちにワクチンを届ける活動を行っているのはNPO法人エコキャップ推進協会(横浜市)。同法人によると、ワクチンの単価は、ポリオは1人20円だが、BCG(結核)は、わずか7円で済むという。
▼ペットボトルのキャップは直径3?ほどの小さなプラスチックだ。しかし、数が集まれば大きな力になることに期待したい。このような取り組みが広がっていくことを願っている。(茨城・MK)