コラム

2011/10/29

まだまだ続く節電(新潟・YY)

まだまだ続く節電

▼節電の夏が終わり、節電の冬がやってくる。夏に比べ日照時間も短くなることから、どれだけ協力できるのか少し不安だ。節電対策として新潟県内では北陸地方整備局が道路照明灯を管理上支障のない範囲で消灯したほか、県でも管理する一部の道路で照明を消した。

▼実施当初は、暗い道路に不安を感じ、交通事故が発生しやすくなるのではないかと心配もした。しかし、慣れてしまえば、それが当たり前になり、今までの明るさは「果たして適切だったのだろうか」と考えてしまう。

▼新潟県警が発表した2011年9月末における交通事故発生状況によると、交通事故発生件数は前年の同時期と比べ677件少ない6527件(9・4%減)となった。その内、死者数は7人多い90件(8・4%増)、負傷者数は844人少ない8020人(9・5%減)。

▼では、時間別発生状況を見てみると、事故発生件数が最も多いのは午前10時〜正午の間で前年と比べ20件増、死者数が多かった午前0時〜午前2時までの間は同10件増、午後6時〜午後8時の間が同1件減だった。

▼この数字だけを見ると、昼間の事故発生が多く、消灯の影響は少ないように思える。暗くなる時間帯に事故が発生しやすく、死亡者が多い傾向も変わらないようだ。ただ深夜に死亡者が出る重大事故が多く発生しているため、少なからず影響があったのではないかとも見て取れる。

▼まだまだ節電が避けられない状況が続きそうだ。加えて、地球温暖化への対策として、一人ひとりが周りに注意を払うことで、これまでの電気使用が無駄だったと思えるようになってもらいたいものである。(新潟・YY)

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