コラム

2011/12/15

最後の光学メディア(新潟・SS)

最後の光学メディア

▼完全地デジに移行して約半年、フルハイビジョンの綺麗な映像が当たり前になり、大型の液晶テレビも安価になった。

▼大きな画面でDVDを鑑賞すると画像の粗さが気になりだした。理由は地デジの映像のほうが綺麗だからだ。愛蔵盤として購入したDVDより、普段放送されている地デジ映像のほうが綺麗なのは少々悔しい。

▼綺麗な画質といえばブルーレイだろう。当初は10万円以上したプレイヤーも今では安い製品で1〜2万円に。普及率は50%を超えたといわれる。しかし近所のビデオ屋さんの品揃えはDVD8割、ブルーレイ2割といった印象でまだまだDVDが主流。「スターウォーズ」でさえブルーレイ版が発売されたのはつい最近のこと。

▼AMAZONを眺めていると、鈴木清順監督の浪漫三部作「ツィゴイネルワイゼン」「陽炎座」「夢二」のブルーレイBOXが12月21日に発売予定となっていた。DVD―BOXは以前購入し何度となく鑑賞している好きな作品。少しだけ考えてブルーレイのBOXセットも家族に内緒で予約した。ブルーレイの普及がなかなか進まないのは、DVDとブルーレイの両方買わせるメーカーの陰謀かと疑ってしまう。

▼当初最後の光学メディアとまで言われたブルーレイは発売されて既に8年経過した。いまだに主流のDVDも1996年に登場し、ソフトが充実し始めたは2002年頃なので決して早く普及したわけではない。ブルーレイもこれから普及率は上がっていくとは思うが、DVDに淘汰されたレーザーディスクのように、そのうちもっと安価で扱いやすいメディアにとって変わられる可能性もある。(新潟・SS)

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