コラム

2011/12/20

建設業界のイメージアップ(茨城・HN)

建設業界のイメージアップ

▼茨城県や県内の業界団体、民間企業などが一体となり開いているイベント「建設フェスタ2011」も18回を数えた。そのチャリティーオークションで集まった善意金が、ことしも、骨髄バンクを支援するいばらきの会へ寄付された。しかし、大貫茂男委員長は「さまざまな社会貢献をするも、いまだに建設業に対するイメージが良くならない」と嘆く。

▼このように、イメージアップを図ろうとする業界は多いが、その中でも目を見張るのが、パチンコ業界。ここ数年、女性客を呼び込もうと禁煙スペースを設けたり、比較的安価に遊べる1円パチンコを導入するなど、アミューズメント性を高めている。

▼しかし、震災直後から「この非常時にパチンコか」という批判の電話やメールが多数。また、原発事故の影響による電力不足で、石原慎太郎東京都知事から「電力の無駄遣い」と、アゲインストの風が吹く。それでも、節電対策を強化して汚名返上に努めた。

▼さて、冒頭の内容だが、建設フェスタ実行委員会では、これからも自主的な社会貢献活動を、地道に続けていく方針を強調している。1人でも多くの人を助けたいとする骨髄バンク。そして国民のための公共事業を担う建設業。どちらも、かけがえのない命を守ろうとする想いは同じである。

▼ややもすると、公共事業は「建設業界を守るための事業」などと国民に曲解されている風潮がある。しかし、今回の震災を機に、公共事業は「国民の生命・財産を守るための事業」との認識も着実に浸透してきた。イメージアップは、今後も継続的に行われて成し得るものではなかろうか。(茨城・HN)

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