コラム

2012/01/07

IT企業のプロ野球参入(茨城・HS)

IT企業のプロ野球参入

▼携帯電話ゲームサイトを運営するDeNAが横浜ベイスターズを買収し、プロ野球へ参入した。新しい球団名は「横浜DeNAベイスターズ」。4年連続最下位にあえぐチームに、新しい風を吹きこんでくれると期待しているファンも多いことだろう。5年以内の日本一を目指すと言うが、同じセ・リーグ内の低迷が続くチームをひいきにしている身としては、その動向の逐一が気になるところである

▼今回の買収総額は保証金なども含めて95億円。ちなみに、2002年にTBSがマルハから買収した時の価格は140億円。その後、TBSは球団に毎年20億円の赤字補填をしていた。

▼オーナーには42才の春田真会長、球団社長には35才の池田純執行役員が就任する。同社は1999年に設立した若い会社で、昨年4〜9月期の売上高は前年同期比35・2%増の693億円、営業利益は21・9%増の312億円と、不況にあえぐ国内では数少ない成長企業の1つでもある。

▼当初はゲームサイト「モバゲー」をチーム名に入れ、「横浜モバゲーベイスターズ」とするもくろ見だったものの、商品名使用禁止のルールに阻まれ断念。他チームの会長などは「モガベー」と言い間違えたくらいだから、かえって良かったのかもしれない。

▼ともあれ、これで平成に入ってから3チームの親会社がIT系となった。2リーグ制開始時には7つあった鉄道系も今は2つに。これも時代の流れと言うべきか。今後もIT企業の参入が増えるのだろうか。ファンにしてみれば、どんな業種であっても、口を出さずに資金だけを出すスポンサーが一番良いのだろうが。(茨城・HS)

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