コラム

2012/01/14

養いたい情報の判断力(新潟・YY)

養いたい情報の判断力

▼グルメのサイトに『食べログ』というのがある。一般ユーザーの口コミと採点による評価が掲載されている。ユーザーは「料理・味」「サービス」「雰囲気」「CP(コストパフォーマンス)」「酒・ドリンク」の5つの項目について、5点満点で評価を行うことができ、写真を投稿することもできる。

▼筆者も何度がサイトを閲覧したことがある。お店探しではなく、ユーザーが投稿した画像を見ることが目的。飲食店側に好印象を与えるために制作されたグルメ雑誌やサイトと違い、一般ユーザーが撮影した写真が面白い。高評価なのに全くおいしそうに見えない料理の写真。店内のようすも客の目線でなければわからないものばかりである。

▼『食べログ』を運営するカカクコムが「やらせ業者」によってランキングが操作されていた事例があったと明らかにした。飲食店から金銭を受け取り、好意的な口コミを投稿、ランキングの上昇を請け負っていたというもの。自由に評価を投稿できることを悪用したものだ。

▼口コミの情報は信ぴょう性が高いと思われるのは、主観的な内容が含まれてしまうのは否めないものの、営利がからまない一般人の意見は純粋に信用に足るものだと感じているからに他ならない。

▼インターネット上にあふれる情報をそのまま信じることは危険だと誰もがわかっている。相反する考え方どちらも見るように努め、あらゆる角度で確認を試みても、それらの情報をどう判断し、どのように理解するかは最終的に自分自身に委ねられている。情報が氾濫している今日、少しでも正しく判断できる目を養いたいものだ。(新潟・YY)

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