コラム

2012/01/20

昇竜にように天高く(茨城・KS)

昇竜のように天高く

▼2012年、辰年が幕を開けた。十二支の中でも唯一空想の生物とされる「竜」であるが、昨今では特にファンタジーの映画、ゲーム、アニメなどには欠かせなく、馴染み深い存在だ。過去を振り返ると、辰年は株価の上昇率が高くなり、好景気を引き起こすというからどこか期待してしまう。

▼昨年に一足早く、テレビゲームの『ドラゴンクエスト』シリーズが25周年を迎えた。?勇者となりレベルアップを重ねて魔王を倒す?という分かりやすさと信頼感でプレイヤーを虜にしてきており、現在もファンが多い。音楽はすぎやまこういち氏、イラストは『ドラゴンボール』で名高い鳥山明氏と、珠玉のクリエイターらが創作したゲームの金字塔だ。

▼なにかと偉大なイメージを持つ竜であるが、そもそも原始宗教においては自然や不死のシンボルである「蛇」を神格化したもののようだ。後にキリスト教では悪の象徴として忌み恐れられるようになっている。

▼対して東洋はというと、中国では朱雀〈すざく〉白虎〈びゃっこ〉、玄武〈げんぶ〉とともに青龍〈せいりゅう〉が四聖獣として称えられるように、神秘的で崇拝される存在である。また、昨年国王が来日して俄然注目のブータン王国の国旗も竜であり、被災地の子供たちに語った「心のドラゴン」の言い伝えは実にすばらしかった。

▼さて現在、日本の政治を担っているかの?どじょう?氏にも、勇者のように不況という魔物を打ち負かして昇竜のごとく勢いをつけてもらいたいものだ。税金が重大な焦点になっているが、この昇り具合だけはどうしても抑えて、ほしいものである。(茨城・KS)

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