コラム

2012/01/25

すばらしき偉業と誇り(群馬・AN)

素晴らしき偉業と誇り

▼東京スカイツリーの完成が間近に迫り、第一展望台への団体予約も開始された。完成後は、自立式電波塔として世界一を誇り、日本人にとって覚えやすい数字『634m=むさし』を最高到達とし、日本の技術と文化を世界に発信する。

▼一方、電波塔としての役割を長年果たしてきた東京タワー。東京の名所、いや日本の名所として多くの観光客が訪れ、赤と白を基調としたデザインは日本の国旗を想像させ、高度成長期のシンボルとしてそびえ立ち続けてきた。

▼新年になると、テレビ東京で放映される『たけしの新・世界七不思議』。芸人・映画監督として活躍する北野武氏が毎年1つずつ現代の七不思議を決定する企画で、初回は2007年に放映された。今年の放映では、トルコの宗教施設アヤ・ソフィアが選ばれるなど、これまでに6つが決定。来年の決定で新・七不思議すべてが出揃うことになる。

▼番組に早稲田大学名誉教授の吉村作治氏がゲストとして招かれていたが、吉村氏と言えば、日本におけるエジプト考古学の第一人者。その吉村氏が興味深いコメントを残した。「エジプトのピラミッドもそうだが、何千年前の建造物であるにもかかわらず、多くの方々が今でもお金を支払って観光に来る。これは大変凄いことだ」と。

▼今回、新・七不思議の1つに選定されたアヤ・ソフィアは、四角い建物に巨大ドームを乗せた奇跡の建築物。人は、素晴らしい建築物の魅力に惹きつけられる。東京スカイツリーも東京タワーも今後、当時の知恵と技術を駆使した素晴らしい建造物として、さらに、それを建設した人々の偉業と誇りも残り続けるに違いない。(群馬・AN)

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