コラム

2012/02/15

新技術のすすめ(群馬・AN)

新技術のすすめ

▼建設業に対し、戦略的なホームページを作成して売り上げを伸ばそうといった趣旨のセミナーが先月開催された。建設業は元来、保守的で大きな変化に馴染まない産業。だが、そういった業界だからこそ、ホームページでの情報発信力が自社の営業戦略に大きく関わってくる。そんな感じを抱かせてくれるセミナーだった。

▼講義の最後には「ホームページは、自社の戦略を具体化したもの。だから、戦略無きホームページに成果が出ないのは当たり前」とまとめられた。戦略とはその役割を考え、相手は誰なのか、相手が何を望んでいるのかという思考の流れであって、その戦略を形にしたホームページの作成こそ売り上げにつながるものだという。

▼阪神・淡路大震災により、月見山〜武庫川のL28?間で高架橋の倒壊などが多数発生したことは記憶に新しい。復旧工事にあたっては、限られた狭隘な施工空間だったり、沿道への配慮だったりと施工条件が非常に厳しかったが、受注各社は新技術・新工法で工期短縮を図るなどし、早期復旧を図った。

▼その結果、災害発生から623日間で全線開通の運びとなった。昼夜を問わない施工体制や作業員および資機材の大量投入とともに、新技術・新工法の積極的な採用も大きな要因となったことは言うまでもないことだ。

▼ホームページによる売り上げアップもある意味、建設業にとって新技術の1つと言えよう。複雑化する経済・社会情勢の中、技術革新が進む一方、時代の流れと建設業への厳しさを物語る「建設業へのホームページ作成の勧め」。今もこれからも建設業の暗中模索は続く。(群馬・AN)

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