コラム

2012/02/23

新都心駅の「祭り」現象(埼玉・HS)

新都心駅の「祭り」現象

▼仕事で毎日利用している、JRさいたま新都心駅が人で溢れる時がある。その現象は午後3時頃から始まり、夕方の6時頃にピークを迎える。溢れる人々が同様の年齢層で、服装までが同じパターンの時が多い。ある時は10代〜20代前半の女性中心で、何やらウチワなどのグッズを持っている。

▼お気付きとは思うが、この現象は「さいたまスーパーアリーナ」で開催されるコンサートに向かうファンの光景だ。駅を降りてすぐ目の前なので、コンサートの開催日は駅構内、改札口前や広々とした駅前の通路も人で溢れかえる。ジャニーズ系などの男性アイドル、韓流やフォーク系歌手、外国人ロック歌手から演歌まで、ステージに立つアーティストによって集まるファン層は様々。

▼さいたまスーパーアリーナの収容人数はコンサートで約2万2000人。仮に1人当りのチケット代金が8000円だとすると、コンサート1回で1億7600万円のお金が動く事になる。チケット代以外にも関連グッズや食事など、相当の経済効果となるだろう。

▼近年の日本は、デフレや少子高齢化などの影響で経済・政治への失望感がまん延しているが、コンサート開催時の新都心駅の光景を見ると、一時的にもそれらへの不安が解消される。コンサートは「祭り」の現象に思える。

▼今月19日には元イエローモンキーの吉井和哉さんや東京事変が出演する『EMI ROCKS 2012』が開催され、3月7日は北島三郎さんや都はるみさんが出る『にっぽん演歌の夢祭り』が開かれる。コンサートが祭りなら、日本を元気にする「特効薬」をコンサートに求めたらどうだろう?(埼玉・HS)

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