コラム

2012/03/07

建設業を選択した君たちへ(群馬・AN)

建設業を選択した君達へ

▼「建設業って不良をまとめて雇用しているんだよね?」「今でも談合しているの?」。建設業のイメージに対し、友人からこのような質問を受けた。どう考えても、イメージとはかけ離れている。旧態の建設業のイメージを今でも持っていることがわかり、非常に残念でならない。

▼群馬県建設業協会では先日、県内の建設系高校との懇談会を開いた。これは毎年行われており、建設業への就職・進路状況など、互いの立場で建設業への入職に対し意見を交わすもの。高校側からは「求人数をもっと増やしてほしい」や「女子生徒の求人をお願いしたい」などの要望が出された。

▼県内における2010年度の建設投資額(公共・民間含む)をみると、1991年度をピークに約6割減少。さらに、直近の09年度と10年度の投資額を比較すると、その2カ年だけで約2割減と業界に対する厳しさが年々増してきていることは容易に理解できる。

▼建設系高校との懇談会では、建設関連企業へ就職する生徒の思いが披露された。このうち1人の生徒は「小学校のころは、プロ野球選手を目指していた僕ですが、高校進学で建築と出会い、将来の目標になりました。就職先も決まり、今は早く現場で活躍したいとワクワクしています」と書いている。

▼国土交通省が毎年募集している「私たちの主張」で、10年度の国土交通大臣賞に選ばれた作品に「今土木を学んでいる学生諸君、すでに社会に出たシビルエンジニアの卵たち、あなた方の選択はそんなに悪くない」との一文があった。建設業という素晴らしい職業を選択した若者よ。君達の選択は決して間違っていない。(群馬・AN)

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