コラム

2012/03/15

クルマに見る斬新さ(山梨・SA)

クルマに見る斬新さ

▼先日、買い物のため、しばらくご無沙汰だった店に車で出かけると、改装リニューアルされ、一瞬店を間違えたかと思った。普段通りに利用していた商業施設でも、商品のコーナーが移動すると、また勝手が違って、商品の選定に多少戸惑いを感じつつも、雰囲気の斬新さを感じる。これは日々異なる新聞の紙面構成でも、同じ感覚だ。

▼そういえば今年初めに、第34回となるダカールラリーが開催された。優勝車はドイツのブランド・ミニ。ラリーといえば、四輪駆動で、いかつい外観の車両を想像する。しかし、優勝車はミニクーパーの特徴を持つ愛らしい部分が残る外観で、ごついライバル車をよそに、過酷な道なき道を走る姿はとても斬新に感じた。

▼さらに車の話題で恐縮だが、先日通勤の際、バックミラーに目を移すと、黄色いフォルクスワーゲンが後方に見えた。見るからに年代が古く、部品の調達や、維持管理が難しそうだが、長年にわたって愛されてきたデザインである。

▼現代は、鋭角的なデザインを持つ車種が比較的街中に溢れている。機能性や価格面、それにハイブリッドや電気自動車など、今後の環境面のハードルを越えたニーズに答える必要もある。そのため、デザイン面でのチャレンジはなかなか難しく感じる。

▼人間は視覚的、感覚的な変化を肌で感じると、一瞬その目を奪われる。そういった衝動は時に刺激的に感じる。長く受け継がれているものには、魅力的な何かがある。見た目の少しの変化で、新たな商品にも生まれ変わる。継承されるデザインと、日々進化する楽しみを味わって完成を養い、業務に生かしていきたいと思う。(山梨S・A)

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