コラム

2012/04/17

20年の節目と今後の20年(茨城・HS)

20年の節目と今後の20年

▼何かの節目で季節を分けるとしたら、私的感覚だと春はサッカーJリーグ開幕ということになる。先日、「20年目に突入」という文字を新聞で読んだ時は、正直、目が点になった。開幕戦をテレビで観戦していたあの時からもう20年。J初ゴールとなった外国人選手の豪快なシュートは、今でも脳裏に焼き付いている。

▼その後、「ドーハの悲劇」や「マイアミの奇跡」「ジョホールバルの歓喜」などのドラマを経て、サッカー人気は不動のものになりつつある。特に代表戦は年代を問わず人気が高く、テレビでも高視聴率が期待できるほどだ。

▼そんな中、イタリアの名門・ACミランが昨年4月、愛知県に常設のスクールを開校した。対象は12歳以下で、練習は週1回60分程度、名門チームの指導が受けられる。今年5月には、世界11カ国15校目となる大分校を開校するそうだ。

▼こうした新しい刺激は、日本サッカー界の裾野を広げることに貢献してくれるだろう。強豪イタリア方式で育った選手が、10年後、20年後に活躍する。想像するだけでもワクワクしてしまうのは皆共通だろう。

▼サッカーがプロ化してから20年、代表はすでに4度のワールドカップを経験した。いわゆる?海外組?でスタメンを組めるほど、個々のレベルもアップした。次に期待するのはやはりワールドカップ優勝ということになる。女子は過去にリーグ消滅の危機を味わいながら、一足先に優勝を果たした。逆境が人を強くする、と言われることもあるが、男子の場合はどうか。願わくば、もう20年後くらいまでに、日本人がワールドカップを掲げるシーンを拝んでみたいものだ。(茨城・HS)

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