コラム

2012/04/21

ダウンサイズの効果は(山梨・SA)

ダウンサイズの効果は

▼今年の5月上旬に、トヨタ自動車を代表する車種「カローラ」の11代目が発表されるという。長い間、日本の大衆車として、多くの販売台数を売り上げてきたスタンダードな車種のひとつだ。

▼しかし、その新車を紹介する車雑誌の先取り記事によると、主な特徴として、現在販売されているカローラよりもダウンサイズになると予測。その効果により、車両重量は軽くなる。そのため、昨今も価格の高騰が続いているガソリン価格にもやさしい、低燃費につながるのではと分析している。

▼いつの間にか、現在普及している車は、旧車よりも車体が大きくなった感がある。とある自治体施設の駐車場も、現在の車種の車幅に対応できるよう、駐車スペースの白線の引き直しを実施する予算も盛り込まれている。車同士のすれ違いが困難なため、拡幅することになったのも車幅の大型化が影響してのことなのだろう。もし、車幅のサイズが減るならば、車内空間は狭まり、乗り心地には若干の影響はあるものの、これが浸透すれば、これから拡幅する必要のない道も増えるかもしれない。

▼乗り心地と言えば、3月からLCC導入による、格安運賃での旅客機運行を提供する、全日本空輸傘下の「ピーチ」が思い浮かぶ。対象は、ビジネス用でなく、深夜バスなどの利用者。当然、それ並みの低価格を提供。機内の座席を増やした結果、座席空間は狭い。これも空間のダウンサイズだろうか。低価格が大きな魅力ではあるが、日本ではまだ始まったばかりのビジネススタイルだ。

▼種々の場面で、これまでと違った見方や価値を変えた「縮小」する傾向が目立つが、注目される。(山梨・SA)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら