コラム

2012/07/26

分かりやすく魅力発信(埼玉・SW)

分かりやすく魅力発信

▼本来の取材から発展し、世間話に花を咲かせることがある。埼玉県飯能市で人口減少の話になった。同市もご多分に漏れず減少傾向にあるが「政策しだいで増やせる」と言う。「森林文化都市」を宣言している同市だが、「花粉症の人は敬遠するようだ」

▼「『始発電車に乗れるまち』がいい」と話してくれたが、実は西武線・飯能駅は一部特急を除き始発電車が多い。その先の入間市駅や所沢駅などでは、通勤時間は短くなるが座席に座れる可能性は低くなる。座れるなら通勤時間もさほど苦にならないだろう。渋谷や新宿方面まで乗り入れる電車もあり、池袋なら1時間ほどで到着する。

▼利点はまだある。都内より地価も安く自然も多い。特に家族連れにはいい環境だ。野球ファンなら飯能駅から30分ほどで西武ドームに行ける。食事ならデカ盛りで有名な「福六十」。特大ジャンボ海老天丼やかき揚げ丼で満腹になれる。

▼先の担当者は定年まで1年を切っているそうだが、市に対する愛着は人一倍だ。「飯能市の宣伝部長になられたらいかがですか」と伝えると、まんざらでもない表情を浮かべていた。自分のまちに自信と誇りをもっている姿にカッコ良さを感じた。

▼弊紙の購読案内をするとき「一般紙にはない情報があります」「足で稼いだここだけの情報があります」などとセールストークをするが、契約に至るまでは難しい。自分の書いた原稿が紙面に載るのはうれしい。うれしいが、さらに多くの人に読んでもらえるならもっとうれしい。「始発電車に乗れるまち」のように、分かりやすく魅力ある言葉で弊紙を伝えたいと思っている。(埼玉・SW)

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