コラム

2012/07/28

節電で思うこと(山梨・OS)

節電で思うこと

▼原子力発電所の稼働停止などにより今夏も電力不足が懸念されている。震災後、全面的に停止していた原発もこのほど、一部だが本格稼働した。原発を動かさなければ関西地区は今年の夏、電力不足に陥り、住民生活に影響が出るというのが理由だ。

▼3月11日の東日本大震災後、「電気が足りない」という意識は国民全体に広がり、節電への機運が高まった。太陽光発電設備を設置したり植物を使ったグリーンカーテンをつくったりと節電への取り組みが全国的に行われた。マスコミもこうした状況を大々的に取り上げ、そうした機運を盛り上げている。

▼しかし、ちょっと待てよ?家電の中でしばらく止めても問題なく、かつ節電効果抜群なものがあるではないか。実は、テレビである。環境省のデータによると、世帯あたりの年間の電気使用量のうち8・9%をテレビが占める。今や大半の家庭にあり必要不可欠とされるが、1日に数時間、いや1時間でも放送を止めたらどれくらいの節電になるだろうか。

▼どの局も全く放送をやっていなければ、ゲームなどで使う人だけになる。ゴールデンタイムといわれる夜7時〜11時までは放送したとしても電力使用がピークに達する昼間にしばらく放送を止める。緊急時に備えNHKだけ放送すれば大きな節電効果があるのではないか。

▼無論、テレビ局も商売。自らそんなことを言い始める訳もないだろうが、テレビ局は公益的な役割を持つ大企業。節電するべきと訴えることも必要だが、まずは自らが身を切って節電を実践することは出来ないだろうか。節電2年目。今年は方向が期待できるのでは。(山梨・OS)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら