コラム

2012/08/31

節電の酷暑を楽しめるか(東京・HM)

節電の残暑を楽しめるか

▼今年は例年になく残暑が厳しい。最高気温の高さよりも、朝から夕方までずっと暑いのがこたえる。その上の節電である。建物に入っても冷房がぬるい。省エネ商品が景気を下支えしているという話も皮肉に聞こえる。実感を伴いながら電力不足の問題を考えるにはいい機会だが、この暑さをどう乗り切るかも目の前の大きな課題だ。

▼夏の楽しみ。ありきたりだが、よく冷えたビール。普段は素焼きのジョッキを使っているが、この時期はガラスのタンブラーに替える。素焼きのジョッキは味が柔らかくなるが、暑い日はややとんがったままのスキッとしたのどごしがいい。水滴の付いたガラス越しにみる琥珀色も目に涼しい。

▼そのほか思いつくまま夏の楽しみを挙げてみる。アイスクリームにカキ氷。値上げが残念だがウナギもいい。筆者は、毎年夏になるとドジョウ鍋を食べに行くのが恒例。鮎も必ず家で焼いて食べる。大好物のホヤも夏が旬だ。海水浴やプールも楽しい。祭りに花火、この季節ならではの楽しみは多い。

▼今年6月までの建設業の労働災害発生状況。その数は昨年よりも多い。この暑さが続くと熱中症の危険性も増え、さらなる増加も心配される。暑さはいつも以上に体力を奪い、集中力を削る。しっかりとした自己管理が必要だ。

▼それには暑さにただ耐えるだけでは難しい。ある種、楽しんでやろうという積極性が必要だろう。楽しみながら快適に。それは元気にということである。日々元気でいる、というキーワードでそれぞれの夏を楽しむことにチャレンジしてみてはどうだろうか。今年の猛暑はまだまだ続くという予報だ。(東京・HM)

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