コラム

2012/08/03

日本一幸せな会社(茨城・KS)

日本一幸せな会社

▼「幸せ」とは「為し合わせ」のことだと聞いたことがある。昨年、?世界一幸せな国?としてブータン王国が話題となったが?日本一社員が幸せな会社?という夢のような企業がある。

▼岐阜県大垣市に本社を構える未来工業株式会社。電気設備資材や給排水設備などを製造・販売している。現在、取締役相談役である山田昭男氏が1965年に設立。創業以来、一度も赤字を出しておらず、今や北は北海道から南は沖縄まで、日本全国に支店や営業所、工場を展開。

▼産経新聞のインタビューで、山田氏が驚きの経営方針を語っていた。全員が正社員で、年間休日は140日以上。育児休暇は3年間で何度でも取得可能。ノルマ、残業のほか、企業の鉄則といわれる上司への「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」も一切禁止という。特にユニークなのが「改善提案制度」で、どんなアイデアでも、中身を見ずに提案者には必ず500円を支給するというもの。山田氏いわく「社長の仕事は社員を幸せにすること」

▼どうして、こんな考えられないようなことが成り立つのだろうか。メカニズムは至極シンプルだと思う。まず社長が社員の幸せを第一に考える。社員から愛される。社員が一生懸命になって利益が上がる。まさにこれこそ社長と社員の?為し合わせ?だろう。

▼いつまで経っても国民から信頼されない日本の政治は、疑心暗鬼に満ち溢れ、ブレが激しい。幸せな国とするために、トップは日本国民を思いやり、仲間を信じることが必要なのかもしれない。そしてまた山田氏は、「国の仕事は最低限でいい。権限を地方に渡すべき」とも述べている。(茨城・KS)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら