コラム

2012/08/09

全力プレーを見せてくれ(新潟・TH)

全力プレーを見せてくれ

▼全国で猛暑が続く今年の夏。昼間はもちろんとにかく夜も寝苦しい。だが、今年はそんな寝苦しい夜を、感動に変えてくれるオリンピックがロンドンで開催されている。わが日本は、連日メダルラッシュに沸き、日本選手団の活躍が頼もしい限りだ。

▼中でも印象に残っているのは、バドミントン女子ダブルスで日本の史上初となる銀メダルを獲得した藤井瑞希選手と垣岩令佳選手の女子ダブルス決勝戦だ。世界ランク2位の中国相手に0―2で完敗したが、第2ゲームは相手のマッチポイントを3回しのぐなど、手に汗握る白熱した試合に場内のファンも惜しみない拍手を送った。

▼だが、今大会バドミントンの試合では、「無気力試合」による4ペアの失格騒動に揺れた。トーナメントで有利な相手と対戦するため、わざと負けるためのプレーをし、見るに耐えない試合をしていた。もちろん会場内は大ブーイング。わざわざ高いお金を払ってそんな無気力な試合を見に行くだろうか。メダルへの執念といえば、キレイに聞こえるが…。やはり、見る側としては全力で試合に挑む姿を見たいものだ。

▼さて、わが日本のフジカキペア。試合後のインタビューで、「笑顔、笑顔、ひたすら楽しもう!」と声を掛け合っていたと言っていたとおり、笑顔が印象的な試合であった。そして、最後まで諦めない一生懸命な姿にみな感動したのではないだろうか。

▼まだまだ残暑が続く今日この頃。暑さゆえ何事も無気力になってしまいがちであるが、オリンピックでさまざまな選手が見せてくれた感動を糧に、暑さにも自分にも負けず全力プレーで頑張りたいものである。(新潟・TH)

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