コラム

2012/09/29

信州諏訪の花火大会に感動(長野・SK)

信州諏訪の花火大会に感動

▼毎年全国から50万人もの人を集める、8月の信州諏訪祭湖上花火大会。信州一の諏訪湖周は約16?。その内1?にも満たないスペースに有料席が設けられ、約3万人が膝を抱える広さで観賞する。

▼早朝5時から開門を待つ人の長蛇の列。高速道は30キロ渋滞。にも拘らず、有料席12万円〜3000円の前売りチケットが5日で完売する。チケットの売上約6000万円、企業からの協賛金だけでも約6000万円。たった2時間の花火にこれだけのお金が動くからすごい。

▼花火は4万発が待った無しで打ち上がる。さらに湖まで10歩ぐらいの近いところで見られるからド迫力だ。ちなみに新潟県長岡市の花火は、1日に1万発2日間で2万発。見物も危ないからとかなり遠い位置からだ。

▼鑑賞したのは、全国の花火師が競い合う9月の同じ諏訪湖の全国新作花火大会。ドカンという破裂音とともに次々と勢いよく打ち上がる巨大な花火は、聖なる美しい森の世界へ導いてくれた。花火のテーマに合せた音楽に、キノコ、アジサイ、100発大スターマインなどが夜空に開花する。白鳥をテーマにした半円の花火は、湖面に映り円になる、湖でしかできない何とも粋な花火だ。誰もが拍手喝采しながら歓声を上げる。感激で涙を流す人すらいるのだ。こんな感動、過去にあっただろうか。

▼一人前の花火師になるには、玉貼り3年、星掛け5年ともいわれ、少なくみても10年以上の修行が必要だとか。建設業の技術者も10年とされるが、造った道路、橋が新たに地図に載り、家には人が集い、公園には親子が遊ぶ。技術者はこうした背景に次なる意欲が沸いてくる。(SK・長野)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら