コラム

2012/09/11

未知の開拓に発見有り(東京・IJ)

未知の開拓に発見あり

▼自転車を8年ぶりに購入した。これまでは前後に子供イスを配した「ママチャリ」だったが、クロスバイクに買い替えた。初心者向けとはいえ21段変速のスポーツタイプ。ハンドルも軽快だ。休日は、朝食前に風を切って走っている。

▼知らない道の存在にも気付いた。車では通ることのない道を気の向くままに進むと「この道はここにつながっているのか」「こんな所にこんな店があったのか」という新たな発見がある。さらに開拓してみようと調子に乗って走り回り、家に着くころには疲れ切っていたりする。

▼アジアの中で、これから開拓が進むのがミャンマー連邦共和国だ。軍事政権から民主化に動き、米国などが経済制裁の緩和・停止を発表。同国の経済発展が見込まれ、日本も含めて世界から注目を浴びている。道路、橋梁、港湾、電力などが不足しており、これらの整備に日本の企業が関わることも期待できる。

▼外国人ジャーナリストが警戒される体制の昨夏、毎日新聞の記者が「日本紙幣協会・代表」の肩書で潜入取材した記録の『未知なるミャンマー』(毎日新聞社刊)が面白い。理由が不明確な遷都、公式会合に女装で現れた政府幹部たち、仏教への信心から墓や名字がない人々など、興味をそそられるエピソードが幾つもある。著者は同国を「現代の秘境」「魅惑の国」と表現する。

▼弊社は今月19日、ミャンマーのインフラ市場をテーマにフォーラムを都内で開催する。外務・経産・国交の3省と国際協力機構の担当者による講演を行い、駐日ミャンマー大使もゲストとして迎える。フォーラムの模様は改めて記事で報告したい。(東京・JI)

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