コラム

2012/09/19

責任感と自覚の意味合い(群馬・AN)

責任感と自覚の意味合い

▼「市政に対し、ご意見やご提案をお待ちしております」…。自治体にはこういった文言が記された『目安箱』的なものが必ずあり、行政は常に斬新な意見や提案を求めている。そこで疑問に思うのが意見と提案の違い。これまで気にしていなかったのだが、改めて考えるとどう違うのだろうか。

▼辞書によれば、意見は「ある問題に対して主張すること」、一方の提案は「議案や意見を提出すること」となっており、微妙な違いがある。こういった微妙な違いを持つ言葉は多く、例えば事実と真実も同じように思えるが、やはり解釈上異なると言え、事実は「現実に存在する事柄」、真実は「うそ偽りのないこと」とある。

▼「自覚を持って仕事に臨みなさい」とは、社内でよく聞く叱り文句。自覚とは「自分の置かれている位置・状況、自分の価値・能力などをはっきり知ること」で、これと似ている言葉に自我があり、「行動や意識の主体」を指す。

▼2歳を過ぎた愛娘に自我が出始め、何をするにも「自分でやりたい、自分でやりたい」と訴える。先日は大きな空箱を自分で運ぶと言い出し、その挙げ句には空箱で視界が遮られたことから転んでしまい、机に頭をぶつけて泣きだした。娘のわがままに振り回されるものの、自我が芽生えたその成長ぶりに目を細める毎日だが。

▼日々成長する娘と40歳目前でようやく仕事に自覚が出てきた筆者。自覚を持つことで、任されている責任感も心地よい重さとして捉える日々。言い換えれば、責任感が人に自覚を与えるからこそ仕事が楽しめる。責任感と自覚は、必要不可欠な点では同義と捉えてよいだろう。(群馬・AN)

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