コラム

2012/09/25

地域の美化で心もきれいに(茨城・MK)

地域の美化で心もきれいに

▼茨城県水戸市で毎年開かれている花火大会の翌朝、地域の建設業団体がボランティアで会場の清掃活動を行うというので、眠い目をこすって取材した。夜明け前の暗いうちに集合し、昇る朝日と共に美化作業に汗を流した。

▼前夜、数10万人が楽しんだ花火大会。会場だった千波湖畔には、ペットボトルや空き缶、食べ残しなどが予想以上に散乱していた。「きれいにするのは大変だな」と思ったが、清掃に参加した建設業団体や市民団体さらには地元の小学生たちがあちこちでごみを拾い始めた。あいさつを交わしながら作業を進めていくと、会場はみるみるきれいになっていく。

▼こういった地域の美化作業にボランティアで協力しているのは、冒頭の団体にとどまらない。多くの建設業の関連団体や個々の企業が美化活動に積極的に関わっている。清掃以外にも地元のお祭りを支えたり献血などに協力する社会貢献活動のようすは、本紙でもたびたび紹介されている。

▼去る8月10日「道の日」には、「いつも利用している道路をきれいにしよう」との趣旨で、県内各地で県や市町村、建設業協会が協力して道路美化活動に取り組んだ。この活動も取材したが、炎天下のもと作業に取り組む関係者に頭が下がる思いだった。

▼その清掃活動の途中。出くわした人に「建設業は、こういった活動もしているんですよ」と参加者が話すと、「ご苦労さんだね。これを持っていきな」と冷たいお茶のペットボトルを手渡した人がいた。自分たちが行っていることを堂々と説明すると、多くの人はそれにエールを贈る。改めて「いい光景だな」と思った。(茨城・MK)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら