コラム

2012/10/31

本質を見極める難しさ(群馬・SN)

本質を見極める難しさ

▼ある日曜日、筆者の住むアパートに今度引越してくる新婚さんがあいさつに来た。隣の角部屋に入居するそうで、ご主人は真面目で誠実そうな感じだし、奥さんも女性らしい雰囲気。

▼だいぶ前に、妻からこんな話を聞いたことがある。久しぶりに学生時代の友達に会ったところ、「最近の男は女を見る目が無い」と熱く語っていたとのこと。「同姓から不評な女性をちやほやし、逆に同姓から好感を抱かれる女性には興味がない様子。どう考えても、最近の男達には女を見る目がない」と。

▼筆者もその友人に会ったことがあり、印象としてはどちらかといえばのレベルではなく、あきらかに口の達者な人というイメージで、見た目は好みもあろうがどちらかと言えばのレベルでいえば失礼ながら美人ではない。ところが話してみると容姿に隠れた心の中はたしかに素敵な女性だ。ところが、口が達者なばかりに損をしているのか、また本人にその気が無いのか四十路を過ぎた今も独身。

▼ほとんどの男は、口数少ない美人から気の利いたあいさつをされた日にはついつい鼻の下が伸びてしまう。愚妻曰く、「美貌の奥には悪意があるかも知れないという疑念そのものが、男達の中に存在しないのではないか」。きっと、原始の時代からこうした男達の考えはこれまで進化せず今日に到っている。

▼人類の誕生以来変わらなかったのなら、ここ数年で変わることはまずあり得ない。男達は相変わらず骨の上の表面の皮のみに目を奪われて、本質を見失いながら生き続ける運命にあるのか。それ故、多くの女性達はエステやダイエットに向かわざるを得ないのかもしれない。(群馬・SN)

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