コラム

2012/10/04

霊峰富士山のすばらしさ(山梨・OS)

霊峰富士山の素晴らしさ

▼富士山の世界遺産登録に向け、イコモス(国際記念物遺跡会議)の現地調査が始まった。構成資産25件について資産価値や管理体制などについて調べる。調査結果を基にしたイコモスの勧告を踏まえ、来夏に予定する世界遺産委員会で登録の可否が決定する。

▼日々富士山を眺めながら育ったが、ぜひ富士山を世界遺産に登録してほしいものである。富士山は標高3776mと言うまでもなく日本一高い山。だが、その高さだけでなく、多くはその容姿の美しさに魅了される。

▼筆者が生活する甲府市周辺では、天気さえ良ければ毎日富士山が良く見える。その姿は快晴でもよし、雲がかかってもよし、日の出や夕暮れ時もまた雰囲気があっていい。雪化粧した姿は最高にきれいだ。富士山は日々刻々、様々な顔をみせてくれる。

▼県外からは日本一の山を見ながら仕事をしたいと、企業経営者が工場などの立地場所を探しにくることも多い。南アルプス市に立地を決めたある企業の経営者は、決めた理由を「とにかく富士山が良く見える場所だから」と語り、毎日始業時間に富士山に向かって拝んでいるのだそうだ。厳しい経営を乗り切るためのパワー、そして縁起の良さを富士山に感じているのだろう。

▼近年の登山ブームで登山客は年間30万人に上り、世界遺産に登録されれば、さらに増えることが予想される。かつて1度だけ富士山に登ったことがある。誰でも簡単に登れると聞いていたが、高山病にかかった上、途中から急斜面をひたすら登らなければならず山の厳しさを味わった。それからの富士山は「仰ぎ、眺めるもの」となっている。(山梨・OS)

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