コラム

2012/10/10

長い道のりからの一勝(群馬・KK)

長い道のりからの一勝

▼イタリアのサッカークラブチーム「チェゼーナ」へ在籍していた長友選手はAFCアジアカップの優勝を期に、世界的ビッグクラブ「インテル・ミラノ」への移籍を決め世界中を驚かせた。また、ドイツ「ボルシア・ドルトムント」でブンデスリーガの優勝に大きく貢献した香川選手は、「マンチェスターユナイテッド」へ移籍した。

▼そればかりでなく、数多くの日本人選手が世界的ビッグクラブへ移籍している。また、サッカー日本代表チームはアジアカップ優勝など、17勝2敗8分の好成績。10月にはフランス、ブラジルの強豪チームと親善試合を組めるほどになった。

▼しかし、2010年のワールドカップ前まで、日本人選手と日本代表のこれほどの快進撃を誰が想像していただろうか。それもそのはず、同大会直前の強化試合で4連敗。しかも攻撃も守備もかみ合わず4試合で1得点9失点。目を覆いたくなる内容だった。この状況ではワールドカップの予選リーグ敗退は必然と見られていた。

▼ところが、この連敗をきっかけに当時、日本代表監督だった岡田氏はワールドカップの大一番で方針を一転。その結果、大方の予想を覆す好成績を収めた。振り返ると、1―0で勝利した初戦のカメルーン戦こそがワールドカップの好成績をもたらし、その後の日本サッカー飛躍の架け橋となった。

▼この一勝は、大会に出場した選手や岡田氏の努力の証だろう。しかしそれ以上に、関係するスタッフや陰で支え続ける家族や友人、そして今までサッカーに係わったすべての人たちの、長く地道な努力が無ければ得ることの出来なかった一勝ではないだろうか。(群馬・KK)

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