コラム

2012/11/10

石油ストーブのこと(新潟・YY)

石油ストーブのこと

▼秋も深まり日ごと寒さが増してきた。新潟は冬も寒いが夏もそこそこ暑い。年間を通して見ると、冷房や暖房のどちらかが稼働しているのではないかという印象だ。そして拙宅にもとうとう今冬の暖房器具1号として石油ストーブが登場した。

▼独立行政製品評価技術基盤機構(NITE)の発表によると、石油ストーブの事故件数は毎年10月ころから増加し、12月から1月にかけて最も多くなるとのことだ。また、2007年度以降、減少傾向にあった石油ストーブの事故件数が11年度は増加。昨年3月の震災からの節電指向の高まりにより、石油ストーブの使用が増えたためだと見られている。

▼同センターに通知された製品事故情報のうち、石油ストーブの事故は07年度から11年度の5年間に515件で、火災を伴った事故は全体の67%を占め、345件に及んでいる。間違った使い方による事故割合が半分以上を占めているとのことだ。

▼節電への取り組みで、エアコンから石油ストーブへ切り替えた家庭が多いわけだが、電気は我々の生活に必用不可欠なものとなっている。野田内閣は「30年代に原発ゼロを目指す」としている。電気を得るために、自然エネルギー、再生エネルギーなど新エネルギーへの期待が大いに高まっている。

▼新潟の冬は特に厳しい。しかし、冬に邪魔者扱いされた雪も、夏には雪エネルギーを利用した冷房となり貴重な資源となる。DMEやGTLの全国で唯一のプラントや、バイオエタノール製造プラントもある。豊富な自然エネルギー、新エネルギーを活用して節電に努め、厳しい冬を乗り越えたいと思っている(新潟・YY)

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