コラム

2012/11/29

辞書の今と昔を思う(山梨・SA)

辞書の今と昔を思う

▼先日、拙宅の常夜灯が突然切れたため、休日に家電量販店へ買い求めに出かけた。電球の売り場はどこかと、店内を物色していると、ふと電子辞書が多く並ぶコーナーが目に止まった。

▼一見ゲーム機の様相かと思える斬新なデザイン、それに本体の色も豊富で、華やかな商品に見えた。価格帯によっては画面がカラーのものや、音声で語句の内容を知る仕組みも。通販番組の名物社長が、膨大な辞書を横並びにして、データ量が満載であることアピールする様子を思い出し「これか」と思った。

▼辞書といえば、学生だった時代には「辞書を引いて良く覚えなさい」と、担任教師から良く言われた。そう教わった読者の方々も少なくないのでは。その時代を振り返れば、分厚い辞書を手に、1ページ1ページめくり、苦労しながら意味を検索していた。辞書を引いたことで必死に探した語句というものは、なかなか忘れられないものだ。

▼電子辞書の薄さに比べ、辞書の持ち運びにも重さが特にネックだった。移動の際には何かと不便をきたし、英和辞書、国語辞書とかさむと、持ち歩くにはとても大変だったことがとても懐かしい。時代が変わり現代の電子辞書は、人間がそれぞれ持つ「知りたい」という欲求を総合的に凝縮した商品なのだろう。

▼そんなこんなで、やっと見つけた常夜灯の並ぶコーナー。昨今の節電効果により、販売が著しいLED型の常夜灯もあったが、今回は安価のものを選んだ。電子辞書も携帯などと同様、コンパクト化が進むが、語句を探す際に「辞書を引く」という要素を忘れず、重い本型の辞書と併用し便利に使って行きたいものだ。(山梨・SA)

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