コラム

2012/12/04

総理に求める5つの条件(茨城・MK)

総理に求める5つの条件

▼歴代総理大臣18人を身近に取材してきたというテレビ朝日コメンテーターの三反園訓〈みたぞのさとし〉氏。地元建設業の大会で講演し、総理に求められる条件を五つ挙げた。

▼まず第一は「雰囲気」。それには「すごみ」が必要だという。「すごみ」は相手が感じること。感じるには「その人が何をやってきたのか、どういう結果を残してきたかが問われる」と。自身が取材した総理では中曽根康弘氏にもっともすごみを感じたという。

▼第二条件は「言葉で訴えられるか」。心に響く言葉でなければ、国民を説得することはできない。第三の条件は「ぶれない」。総理になることが目的の人は「ぶれる」。総理になってやることがある人は「ぶれない」と解説した。

▼第四の条件は「タフさ」。何をやっても新聞やテレビなどで批判されるのが総理大臣である。それを乗り切るには相当のタフさが必要だ。高い支持率を誇った小泉純一郎元総理でも「疲れる」と言っていたそうだ。また、ファーストレディー(総理夫人)を辞めた後、彼女たちに「もう一度なりたいですか」と聞くと、皆が「二度と結構です」と答えたという。それだけ激務なのだろう。

▼最後に挙げた条件は「運」だった。日本の総理は短期間で代わることが多い。戦後、総理を5年以上務めた人は3人しかいない。彼らに共通しているのは、挫折を味わったことだと氏は言う。小泉元首相も初出馬の際は落選している。「そこから這い上がってきたから運が回ってきた。だからこそ強かった」と氏は強調した。総選挙が近い。政治家を選ぶに際し、以上の条件も参考にしたい。(茨城・MK)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら