コラム

2012/12/13

勝ち抜くためには教育(埼玉・YW)

勝ち抜くにはやはり教育

▼中国の経済的上昇は目覚しいが、学力向上も同様である。中国は宿題の量が小学生時代から凄まじく、こうした伝聞は伝説ではない。北京や上海のマンションで3時間もの停電があり、エレベーターに閉じこめられた。しかしドアを開けたら複数の小学生がその間宿題をしていたという。

▼まさに猛烈な教育至上主義だ。しかし隣国韓国も日本を上回る受験地獄で有名だ。その徹底した競争社会は教育訓練、教育制度にも採用されている。倒産寸前と言われてもいる日本の電機メーカーでは何万人もリストラされている。正反対なのが日本を席捲しているサムスンなどの韓国企業だ。

▼サムスンの人材育成は軍隊より凄まじく、情報量と人脈は米国中央情報局にも匹敵するといわれている。新入生は3週間缶詰めで、理念、チャレンジ訓練、語学力を学び、その後1年間現地駐在として派遣される。専務クラスも5日間の合宿が義務付けられている。

▼日本では楽天が波紋を起こした。今年7月から社内公用語を英語とし、国際コミュニケーション英語能力テストで、基準点数を獲得しないと降格もあり得る。その結果職階の下克上はもとより、英語のうつ病社員も出ている。ただし、弊害とは捉えない。何らかの会社としてのアイデンティティー、国際社会での生き残りのためと理解されている。

▼教育の重要性は江戸時代とて同じ。有名な君主ほどその藩の将来は人材教育として藩校で鍛えた。つまり場当たり的な目標達成のためや、それぞれの生き方を遺伝させるだけは、真の教育とも人材育成とも言えない。勝ち抜くためには、徹底した教育が必須なのでは。(埼玉・YW)

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