コラム

2012/12/18

スマートに暮らすには(茨城・KM)

スマートに暮らすには

▼ここ数年来よく耳にする「スマートハウス」。これは、ITを使って家庭内のエネルギー消費が最適に制御された住宅。具体的には、太陽光発電システムや蓄電池などのエネルギー機器、家電、住宅機器などをコントロールし、エネルギーマネジメントを行うことで、CO2の排出を削減する。

▼スマートハウスの中核を担うのがHEMS。HEMSとはホーム・エネルギー・マネジメント・システムの頭文字を取った言葉。電気・ガス・水道など、家庭内のエネルギーを「見える化」し「制御」する。例えば電気では、使用状況をはじめ太陽光発電システムによる発電、余剰電力が発生した場合の電力会社への売電の状況などをリアルタイムで把握できる。

▼停電時も電力が使用できるなどのメリットから、東日本大震災後に注目度は急上昇。昨年度には積水ハウス?のスマートハウス「グリーンファーストハイブリット」が新エネ大賞の経済産業大臣賞を受賞している。

▼?リクルート住まいカンパニー(東京都千代田区)による「2012年注文住宅動向・トレンド調査」によると、スマートハウスの認知率は87・3%で、前年に比べ46・2ポイント増加。またスマートハウス建築者の91・2%が「満足」している。満足している理由のトップ(73・9%)に「経済的なメリットを感じられるようになった」が挙げられている。

▼しかし太陽光発電や蓄電池など、スマートハウスにおける基本システムだけで、消費者の負担は通常の住宅より400万円以上増えるとされている。庶民がスマートに暮らすには、もう少し時間、もしくはお金が必要なようだ。(茨城・KM)

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