コラム

2012/12/19

本当のエコとは(群馬・MH)

本当のエコとは

▼1年間乗った新車の普通自動車を売却し、中古の軽自動車を購入した。理由は2つあり、1つは面白半分で選択したMTの運転が面倒に感じてしまったこと。2つ目は経済面を重視した無駄のない車が自分の生活に合っていると感じたためである。

▼近年ハイブリッドカーが急速に普及し、ガソリン車でも自動車メーカーは経済性重視の顧客を取り込もうと、低燃費に力を入れたエコカーを開発・販売している。エコカーのCMをテレビで目にしない日は皆無で、日々進化していく燃費性能に驚くばかりである。

▼今考えれば、新車購入時に低価格なハイブリッドカーを選択した方が正解だったと後悔している。運転の面白さなど、取るに足らないこだわりが招いてしまった結果だ。ハイブリッドカーは運転し易く快適で低燃費、その上税金も安い。まさに筆者の経済環境にとって絶好の車なのである。

▼ただ、性能の良いエコカーに乗り替えることが本当にエコな生活につながるのだろうか。まだ乗れる車を手放してまで買い替えるメリットがどの程度なのか興味深いのとともに、急加速で発進、または猛スピードで追い抜いて荒々しく走り抜けるハイブリッドカーの運転手を目にすると疑問を感じる。

▼本当のエコとは丁寧な運転はもとより、車を大切に扱っていくことこそがポイントなのではないだろうか。これは車だけでの話ではなく、性能の良い製品を手に入れても使い方次第で効果の現れ方が違ってくるはずだ。何が何でも高性能商品がエコなのではなく、丁寧にかつ大切にモノを扱うこと、この基本こそが大切なのではないだろうか。(群馬・MH)

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