コラム

2013/01/11

明るい流行語に期待(茨城・MK)

明るい流行語に期待


▼?ユーキャンが選ぶ2012年の新語・流行語の大賞に輝いたのは、お笑い芸人のスギちゃんが使

う「ワイルドだろぉ」だった。勢いに任せた取り返しのつかない行動を「ワイルドだろぉ」と称し、

自虐的に語るネタがうけた。本人は「ワイルドですね、とか、ワイルドだね、じゃダメだったんだろ

うな」と語っている。


▼そのほかの上位語は、政治面では「維新」。大阪維新の会は日本維新の会に発展し、「第三極」も

話題になった。野田佳彦総理が発した「近いうちに…」もランクイン。8月に明言してからやきもき

させたが師走に総選挙となり、結果は政権交代。


▼スポーツでは、ロンドンオリンピック競泳で松田丈志選手が言った「手ぶらで帰らせるわけにはい

かない」。男子400mメドレーリレーで史上初の銀メダルを獲得した背景には、競泳界を引っ張っ

た兄貴分の北島康介選手を「メダル無し」で終わらせられないという思いだった。そのほか、人工多

能性幹細胞の「iPS細胞」、格安航空会社を表す「LCC」、自分の最後を自分の望むように準備

する「終活」。爆発的に発達する「爆弾低気圧」もノミメートされた。


▼一方、一昨年の大賞は「なでしこジャパン」だった。W杯初優勝を果たした女子サッカー代表が東

日本大震災で沈んでいた日本を勇気づけた。「3・11」「絆」なども上位に入り、震災関連の言葉が

話題になった。


▼流行語から世相を振り返ってみたが、今年はどうだろうか。なにやらいろいろな空気が匂う今年の

スタートだ。経済対策では民主党が政権を取ったときのように、「今度こそは」と期待せずにはいら

れない年明けである。(茨城・MK)


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