コラム

2013/01/12

野村再生工場について(山梨・TH)

野村再生工場について


▼自由民主党による国政が本格化した。昨年末の選挙期間中に、各党はこの国を「再生したい」「生

まれ変わらせたい」と力説していた。この言葉を聴いた時、頭をよぎったのは、選挙とは関係のない

野球解説者の野村克也氏。選手時代には戦後初の三冠王、選手兼監督となり、タイトルも多数とった。

現役時代を知らないため、巨人軍を苦しめたヤクルト監督時代のほうが印象深いが、その当時「野村

再生工場」「ID野球」などと注目された。


▼再生工場とは、他チームで芽が出なかった選手でも野村監督が指導、教育すると戦力になる。同氏

は、「大前提としてプロ野球選手になる位だがら元々の才能がある。しかし、結果が付いていかない

のは、努力の方向性や野球の取り組み方が間違っているから」と話している。


▼一方、ID野球とは、結果を生むまでの過程に重きを置き、データを集めてその問題を分析してい

くもの。打者は相手投手との過去の攻め方を頭に入れ次の球種を読んでから打席に立つ。投手も過去

の成功と失敗の事例を頭に入れて投球する。実際のところ、選手がよく理解しないと失敗し、選手生

命が短くなった例もある。


▼ところで、2012年シーズンは、巨人軍が日本一となった。コーチの中には「野村ID野球の申

し子(ヤクルト監督時代)」がいた。彼は陰のMVPとしてその功績が称えられた。


▼民主党から、自民党安倍内閣が始動した。近年、何人もの総理大臣が生まれ消えていった。今こそ

日本を再生し、生まれ変わらせることが出来る指導者が総理大臣になるべきだ。野村氏なら、この国

をどのように再生するのだろうか。(山梨・TH)


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