2013/02/13
記者に必要な情報量(群馬・AN)
記者に必要な情報量
▼懇意にしている建設会社の社長を訪ねた。その社長と話す際はさまざまな話題が飛び交うため、勉
強させられることが専らだが、今回は非常に恥ずかしい思いをした。こんにち話題となっている時事
ネタの質問に対し、回答できなかったからだ。建設関連ではない質問だったものの、報道に携わる者
としては当然知っておかなければならない内容だった。
▼毎日、多種多様な情報はインターネットから容易に得ることができる。今に始まったことではない
が、インターネットの普及、さらにはスマートフォン、タブレット端末の普及増から新聞を購読しな
い家庭が増えている。
▼新聞には政治面、経済面、社会面、スポーツ面などさまざまな分野の最新情報が網羅されているも
のの、すべてを読む必要がないと考える人には、興味のある情報のみを取得できる媒体の利用に傾く
のは当然のこと。確かに、友人も新聞の購読契約を先日打ち切った。
▼弊紙は建設関連の情報を一手に取り扱っており、この手の情報を得るために高いアンテナを持って
いることは当たり前の話。行政の施策、業界の抱える問題は常に頭へ入れておくべきであり、その自
負がなければ建設専門紙の記者とは到底言えない。
▼しかし、建設専門紙の記者も報道に携わる者の1人。建設関連の情報を有することはもちろん、記
者としてさまざまな分野の情報は一通り持っていなければならないだろう。われわれは、情報を得る
立場ではなく流す側にいる。携わる分野に高いアンテナを持つことは当然だが、他の広範な分野へも
広くアンテナを持つことも大事であると、肝に銘じたい。(群馬・AN)