コラム

2013/02/15

見習いたい神対応(茨城・KS)

見習いたい神対応


▼商売繁盛の巳年が開幕。安倍内閣の「アベノミクス」で早くも円安が進み、株価は上昇。業界団体

の新年会では軒並み明るい話題が飛び交い、景気を左右する?人の気持ち?も上々である。しかし、

景気に身を任せるばかりで報われる時代ではない。それを受けての対応も重要だ。昨今、優しく慈愛

に満ちたカスタマーサービスを「神対応」と呼ぶ。


▼ブロック玩具で有名なデンマークのレゴ。同社製品の愛好家であるアスペルガー症候群の少年は、

機関車のセットを買うため2年間にわたり貯金したが、いざ買おうとしたときには廃盤に。そこで少

年は情熱を込め手紙を送った。1カ月後、レゴ社から「あなたのようなファンを得られて私達は幸せ

です。将来、一緒に働ければいいですね」というメッセージとともに、その機関車セットが贈られて

きたという。


▼日本ではゲームメーカーの任天堂が神対応でよく知られる。交通事故に遭った少年の携帯型ゲーム

機を無償で修理し、「車には気をつけてね」という手紙を同封したとか。


▼そのほか、パソコンを製造する台湾のエイサーは、震災後に日本向けに製造した基盤に「GOD BLES

S JAPAN」(日本に神のご加護を)と印字していた。また昨年、自身用のパソコンにアメリカのアン

テック社のケースを購入したのだが、説明書に「頑張れ日本!」と記されており思わず心を打たれた。


▼一方、アルジェリアのテロ事件で、取材した遺族との約束を破り、犠牲者の実名を記した大手メデ

ィアには失望である。まさに?悪魔の対応?だろう。神対応を見習い、相手の立場を思い、行動する

という基本から学んでほしい。(茨城・KS)


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