コラム

2013/02/16

小型化進む移動交通(山梨・SA)

小型化進む移動交通


▼車を運転中に、交差点で信号待ちをしていると、目の前を一見バイクなのか車なのか、軽自動車よ

りもはるかに小さく見える、1人乗りらしき車両が、左から右へと通過するのを見かけた。


▼あまりにも小さく可愛らしい車体に「あれは一体何だったのか」と、一瞬目を疑った。これが今話

題となっている、1人乗りの超小型電気自動車なのだと、後に車雑誌を見て知った。この自動車は、

大手のコンビニなどでは、宅配サービスの配達車両として、既に決定しているという。


▼この乗り物の概要を調べてみると、家庭用電源から約6時間程度の充電で、約50?程度の走行が可

能なのだという。最高時速は約60?の速さで走行することができ、車輪が四つあるが、原動機付き自

転車並みの性能を備えた乗り物といったところだろうか。気になる価格帯も、60〜80万円台に設定さ

れており、今後広く普及すれば、若干だが手軽な価格で乗ることができそうだ。


▼1回の充電による走行距離を考えると、それほど遠くには足を運べそうにはないが、観光地を巡る

レンタサイクルや、買い物エリア内を自転車感覚で移動するには、車体のコンパクトさ、小回りの良

さを考えると、とても便利そうに見える。充電時間も深夜の時間を使えば、翌日運転する分の充電量

を賄えそうだ。


▼昨今、大手の自動車メーカーからは、電気を燃料とする乗り物が次々とモーターショーなどで発表

しては実用化され、身近な所で急激に増えた。この様子だと、いよいよ化石燃料等石油燃料も底をつ

く危機が迫るっている。局面を踏まえた技術の急速な進歩に驚かされるこのごろだ。(山梨・SA)


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