コラム

2013/02/22

まだまだ当分先の話(茨城・HS)

まだまだ当分先の話


▼少し気の早い話だが、今年9月に2020年夏季五輪の開催地が決定する。日本では16年招致で敗

れた東京が、猪瀬直樹新知事のもと再び挑戦しており、イギリスの大手ブックメーカーの倍率では本

命となっている。政権が交代し風向きが変わりつつある今、東京での開催が決定すれば、例え7年先

の行事でも当分お祭り騒ぎが続くだろう。


▼夏季五輪が開催される年は、同時にサッカーのヨーロッパ選手権(ユーロ)が開催される年でもあ

る。ユーロでは近年、隣接2カ国による共同開催(00年ベルギー・オランダ、08年オーストリア・ス

イス、12年ポーランド・ウクライナ)が増えている。これは本大会への出場国数が増加し、中堅国の

単独開催が難しくなったことによるものだ。


▼そして20年開催の大会は、単独でも2カ国共催でもなく、ヨーロッパの13都市(1国1カ所)で開

催することとなった。開催地の正式決定は来年9月。開催国枠がなくなるため、せっかく選ばれたと

しても、予選で負ければ本大会に出場できないというリスクがある。


▼大会中は各地で旅行者が増え、開催地周辺も「ついでだから足を伸ばしてみるか」といった効果が

期待できるのではないだろうか。さらに国境が通りやすくなれば、ヨーロッパ全土が賑わうことにな

るだろう。


▼ただ、いくらヨーロッパが広くても、日本で観る場合は、どうしても時差と戦わなければならなく

なる。1カ月近くも睡魔に悩まされるくらいなら、いっそ直接観に行けばとも言われるが、そうする

と今度は長期の空腹に悩まされることになってしまう。どちらにせよ、まだまだ当分先の話ではある

が。(茨城・HS)


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