コラム

2013/02/26

一考すべきトイレのあり方(茨城・KM)

一考すべきトイレのあり方


▼学校のトイレは『汚い・臭い・暗い』の3Kが当たり前だった。それが故に、トイレにまつわる怪

談話も多い。この状況を変えるべく、文部科学省は「学校トイレ改善の取組事例集」を2011年に

作成。洋式化を進めて3Kイメージからの脱却、教育・生活の場全体の環境向上を図っている。


▼小林製薬は昨年6月、インターネットを通じて全国の小学生412人にアンケート調査(保護者と

一緒に回答)を実施し、「2012年小学生のトイレ習慣実態調査」をまとめた。これによると「小

学校のトイレでうんちをするか」という問いには、男子31・1%、女子27・2%が「まったくしな

い」と回答。


▼「小学校でうんちを我慢したことがあるか」には、46・1%が「ある」と答えた。その理由は「恥

ずかしい」(53・7%)など周囲の目を気にするものを筆頭に「和式トイレが苦手」(35・3%)な

どが挙げられた。


▼「和式トイレで困った経験がある」とした子どもは61・9%にも。「またげない」「しゃがめな

い」「ズボンをうまくおろせない」などの理由を見ると、ジェネレーションギャップをひしひしと感

じるが、家庭の98・1%が「洋式のみ」(同アンケート結果)なのだから仕方ない。


▼現在多くの自治体が、学校施設の早期耐震化に向け、改修工事などを進めている。文部科学省の策

定した事例集には、安価な改修方法なども提案されているので、財政の厳しい自治体も、耐震・大規

模改修などを行う際には「トイレのあり方」を考え直してみてはいかがだろう。入りにくいトイレ、

使い方の分からないトイレは、無いのと一緒では。(茨城・KM)


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