コラム

2013/03/01

皆が楽しめる社会(東京・JI)

皆が楽しめる社会


▼7歳下の友人からメールが届いた。4月に結婚するので、披露宴で演奏してくれとのこと。もちろ

ん快諾した。この友人から「将来、自分の結婚式で演奏してほしい」と頼まれたのが10年前。この間、

彼は多くの女性と交際したが、いよいよ腹を決めたようだ。こちらとしても、やっと約束を果たせる

時が来た。


▼サックスを趣味にしてから、結婚披露宴での演奏は8回ほど経験した。演奏曲はジャズの場合あり、

ポップスの場合あり。楽譜どおりでは面白くないため、いずれもアドリブを多用して自由に吹いてい

る。新郎新婦はもちろん、他の招待者も含めて皆が楽しんでくれるのが自分としても嬉しい。


▼安倍首相は、今国会の所信表明演説で「未来に夢と希望を抱くことができる、真っ当な社会を築こ

う」「自らへの誇りと自信を取り戻そう」「危機を突破し、未来を切り拓く覚悟を分かち合おう」と

国民に強く呼び掛けた。確かに、皆が幸せになるためには、一人ひとりが力強く生きなければ現状か

らの脱却はないだろう。


▼国土強靭化に向け、今後は公共事業の増加が見込まれている。建設業界としては喜ばしい限りであ

る。しかし、いつまでも事業増が続くとは思えない。将来の削減時期でも悲観せずに業務を継続でき

るよう、新たな方策を各企業が考えておくべきかもしれない。


▼披露宴での演奏に向け、これからの休日は寒風吹きすさぶ中で練習に励む必要がありそうだ。今回

は、昨年のNHK紅白歌合戦にも出演した西野カナさんの曲をやるつもりだ。得意のミディアムバ

ラードで、宴の主役を奪う。もちろん、自分と皆が楽しむために。(東京・JI)


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