コラム

2013/03/09

除雪技術のノウハウ(新潟・YY)

除雪技術のノウハウ


▼この時期になると毎年、億単位の補正予算で除雪費用を専決処分する自治体が多い。豪雪のイメー

ジがある新潟県だが、地域や年によって、その差は大きい。大雪の当たり年となってしまうと、当初

予算で確保した除雪費用を冬の序盤で使い果たし、補正予算で対応するも、財政的に苦しく、国へ支

援を求める自治体もある。


▼弊紙新潟支局がある新潟市中央区は県内ではあまり雪が降らない地域だ。自宅から支局まで車で通

勤しているが、数年前に比べ、除雪対応が早くなり、後回しとなっていた幹線道路以外の道路除雪も

比較的早い時間に行われるようになった。特に今冬は格段に良くなったと感じている。


▼そこで新潟市における今期の除雪対応を調べて見ると、除雪費用を積極的に確保するとともに、国

交省の協力を仰いで除雪オペレーターの機械操作研修会を実施していた。降雪の多い湯沢地域で除雪

を担当する熟練のオペレーターから講義や実技訓練により技術的な指導を受けていたのだ。


▼筆者が通った小学校では、冬になると地元の建設業者が建設機械を駆使し、校庭に積もった雪を集

めて大きな雪山を作ってくれた。児童は休み時間になると、各自で用意したプラスチック製のミニス

キーや簡易なソリなどを使い、春が近づき雨や太陽が山を解かすまで遊んだものだ。


▼除雪機械が整っていても、巧に機械を操るオペレーターがいなければ冬の安全確保は難しい。除雪

技術の向上は一朝一夕で成るものではないだろうが、このような取り組みを続けることで除雪技術の

ノウハウが広まり、途絶えることなく受け継がれて欲しいと思う。(新潟・YY)


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