コラム

2013/04/06

ラジオ番組の名物コーナー(山梨・SA)

ラジオ番組の名物コーナー


▼例年になく早い春爛漫の候。学校などでは卒業式や入学式、一般企業では入社式や人事の異動など

で、様相が著しく変わる時期である。テレビやラジオでも、新番組へ改編となるのだが、番組雑誌を

書店で手に取ると、馴染みのラジオ番組を務めたアナウンサーが、3月をもって番組を卒業したこと

が分かった。


▼深夜に放送している某局の名物番組である。私事だが、夜眠れない時はよく拝聴する。おそらく、

日本のどこかで筆者と同じように、ラジオから流れる声に耳を澄ましていることだろう…と、思いな

がら。春眠をむさぼりたい、辛い朝が明ける前の、しばしの時間を過ごすのである。


▼降板してしまったこのアナウンサーは、とても物腰が柔らかく、口調も大変聴きやすく丁寧な印象

だった。番組内では「乗り物アラカルト」というコーナーが定期的に設けられていた。コーナーの内

容は、電車や飛行機などの乗り物に焦点を当て、集音マイクを現場に持ち込み、車両から奏でる音や

雑踏、周囲に建つ建物を細かく紹介するなど、小旅行の気分を味わえた。


▼このアナウンサーの取材日記を収めた小冊子では、取材には何度も車両に乗り込むという。その中

で車窓の情景、乗客の雰囲気など、伝えるべき情報をきちっと得るそうだ。「事実を伝えたい」を第

一に心掛けているという一文が、今でも忘れず脳裏に残る。取材する中で、最も重要なことだ。


▼この時期、他局のラジオ番組を含め、新しい出会いがあると期待している。また、眠れぬ夜の新た

なコーナーの登場で、人生や社会人としての常識など大切なことを学びたいと思っている。(山梨・

SA)


厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら