コラム

2013/05/14

アニメは日本の国宝級(茨城・KS

アニメは日本の国宝級


▼政府が500億円を投じ、日本製のアニメやマンガ、ファッションといった「クールジャパン」を

成長戦略の柱として世界に展開するという。望ましいことだ。


▼アニメといって思い付くのは鳥山明氏の「ドラゴンボール」。1984年に『週刊少年ジャンプ』

(集英社)で連載開始された。東洋の片田舎で武術の達人に育てられた無邪気で天真爛漫な孫悟空が、

幾多の敵とバトルを繰り広げながら、仲間を増やし成長していく痛快な冒険活劇である。


▼3月には17年ぶりとなる劇場版アニメが放映され、わずか一週間足らずで100万人の観客を動員

するなどスーパーヒットを飛ばしている。海外での人気も凄まじく、テレビアニメは実に40カ国以上

で放送され、視聴率はフランスで65%、スペインで70%の勢い。


▼その莫大な魅力は語っても語り尽くせないが、感じる魅力はまず、敵だったキャラクターが基本的

に悟空の味方になること。動物や植物など自然描写に手を掛けていて美しいこと。しかも、全体を通

して漂う底抜けに明るく楽しい雰囲気を醸し出している。これぞ大和の国、日本が標榜する?平和?

そのものではないか。明治大学の齋藤孝教授は「今の教育に相応しい物語」と太鼓判を押す。


▼世界中で強大な影響力を持つ日本のソフトパワーは?国宝?として継承すべき伝統文化だ。麻生太

郎元首相がかつて打ち出した「国立メディア芸術総合センター」のような加護を望みたい。そして第

一線のクリエイターらに手厚い恩恵を与えて保護してほしいものである。さもないと、近辺の?盗人

?に仏像と同様に盗られて起源を主張されかねない。(茨城・KS)


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