コラム

2013/05/15

復活「るなぱあく」の魅力(群馬・KK

復活「るなぱあく」の魅力


▼群馬県庁近くにサッカーコート2面分ほどの広さを有する遊園地「るなぱあく」がある。乗り物は

大型遊具が8種類に小型遊具が数種類。全国数ある遊園地の中でも決して大きくないこの遊園地が、

なぜか土日ともなると県内外から多くの親子連れで賑わう。


▼それもそのはず、入園料と駐車場代は無料、大型遊具が50円と驚くほど安い料金体系で、全国的に

見てもこの金額で遊べる遊園地は同園ぐらいだ。しかし、多くの人が足を運ぶその魅力は料金体系だ

けではない。園内に一歩足を踏み入れれば分かることだが、どことなく感じる懐かしさがある。この

雰囲気こそ「るなぱあく」が半世紀を越えて、今もなお多くの人たちから支持される要因なのだろう。


▼今ではきれいに整備された同園だが、数年前までは隣接した公園をつなぐ地下道は暗く、園内も舗

装が剥がれ乗り物は色あせていた。そのため入場者数は少なく閉園の話が浮上したこともあった。し

かし、多くの地域住民が同園の継続を強く望むと、2006年に指定管理者制度で民間業者に管理を

委託。07年には全国都市緑化ぐんまフェアの開催に伴い周辺道路や隣接した公園が整備されると、

徐々にかつての活気を取り戻し、今や知る人ぞ知る遊園地となった。


▼筆者も子どものころによく遊んだ同園の象徴ともいえる1954年製の電動木馬。それに乗って遊

ぶ長女の姿に思わず感動を覚え、娘もきっと自らの子どもを連れてここを訪れるのかと思うと感慨無

量だ。


▼いつまでも変わらず人々を楽しませてくれる「るなぱあく」。元気一杯な子どもたちの声は、いつ

までも同園に響き渡ることだろう。(群馬・KK)


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