コラム

2013/05/21

業界全体で魅力を考える(茨城・KM)

業界全体で魅力を考える


▼茨城県や茨城県建設業協会などの建設団体で構成している「県魅力ある建設事業推進連絡会議」

(CCI茨城)が、建設業のイメージアップや魅力づくりに取り組んでいる。顕著な例が、県内の高

校生などを対象とした建設ステーション見学会、小・中学生の建設体験学習に力を注いでいる建設フ

ェスタなど。


▼とりわけ19回目となったフェスタは、昨年度は1万5000人が来場するなど人気を博している。

最も盛り上がるイベントが模擬上棟式。菓子などを拾う子どもたちだけでなく、親たちの必死な姿も

見られる。


▼茨城県建築士会青年・女性委員会主催による木のワークショップ「1/2軸組模型をつくろう」の

一環として、ミニ上棟式が水戸市の播田実地区で実施された。飯島洋省委員長は「これをきっかけに、

建築に関わる仕事に興味を持ってくれればうれしい」と話していた。作業に没頭する子どもたちを見

て、この体験こそは建築に対する良いイメージを残すだろうと感じ取っていたようだ。


▼将来なりたい職業ランキングで、どの調査結果を見ても、小学生世代でベスト5入りを果たすこと

が多いのが大工さん。建設産業の中では、イメージの良い職種と言えるだろう。しかし、小学生では

上位入りしているものの、中学生以降になると順位を下げる。


▼同種の何が小学生の心を掴むのだろうか。ほかの建設職種は、そこを学ぶ必要がある。また建設業

界全体で「なぜ小学生以降、魅力が薄れてしまうのか」を真剣に考え、対策を練るべきである。担い

手不足が叫ばれる建設業界の将来を変えるためには、業界が一体となった取り組みが必要だ。(茨

城・KM)


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