2013/05/29
甥の結婚式で思ったこと(群馬・SN)
甥の結婚式で思ったこと
▼甥っ子の結婚披露宴に参列するため上京した。妻方の親戚にあたり、初めて会ったのは新郎が4歳
くらいだっただろうか。両親とともに我が家に遊びに来たのだが、やんちゃでじっとしていることが
出来ずその2時間ほどだったがひどく長く感じた記憶がある。
▼あれから20年余りの歳月が流れた。晴れの姿を見て隔世の感を抱いたことは言うまでもない。それ
とともに、叔父として自分も年齢を重ねたことを実感し、祝いの場のはずだが、どことなく寂しい気
持ちになった。
▼宴がはじまると新郎新婦の友人関係者が場をおおいに盛り上げた。とりわけ大学時代応援団に属し
ていたことから学ランを着た硬派な団長が音頭を取り、さらに息の合ったダンスでチアリーダーが華
を添え、吹奏楽部の演奏で仲間同士が誇らしく母校の校歌を熱唱する光景は圧巻だった。きっと楽し
い学生生活を、人生で一番楽しい時間を過ごしていたのだろう。
▼昔ヒットした歌に「青春時代が夢なんて あとからほのぼの想うもの〜」というフレーズがあるが、
まったくその通りだ。筆者も30年前近くの記憶を辿ると最高の時間がよみがえってくる。たまには頭
の中で昔の思い出にふけるのも悪くない。そんな気持ちにさせてくれる余興だった。
▼クライマックスは、嫁ぐ花嫁から両親への感謝のメッセージ。定番の流れではあるが、年のせいで
涙腺が緩くなったのか、危うい状況に。肉親を思いやる気持ちと感謝の言葉は、人と人を結ぶ原点で
はなかろうか。新郎新婦の門出を祝福するとともに、あらためて人生において出会う人々との絆を大
切にしなくてはと認識した。(群馬・SN)