コラム

2013/05/30

グローバ化促進の動き(埼玉・YW)

グローバル化促進の動き


▼経済や政治分野で、グローバル化へ向けた言動が注目を集めている。該当者にとって「戦々恐々」

か「チャンス到来」かと思う方もいることだろう。


▼1つはユニクロを経営する柳井社長が世界統一賃金を提案し「1億円プレーヤーも出れば年棒10

0万円もいるし、中間層は減らす」との衝撃発言をした。知人のユニクロ社員は「僕は1億円に近づ

けるので良いことだと思う。電車や歩行中に音楽を聴く人に、海外の新聞を読む僕が負けるわけには

いかない。上場企業は全てそうすべき」と自信満々に語った。羨ましい限りだが。


▼もう1つは自民党が国立に限らず国内全大学で、受験前の条件として英語学力テスト「TOEF

L」法案を作ること。希望する大学の「TOEFL」獲得点数に達しないと受験できなくなる。国土

強靭化で国際競争力に勝つ世界的な人材発掘のためにはその程度の荒治療は必要との意味も込めてい

る。


▼言えることはグローバル化という名の下に、さまざまな経営方針や教育政策が世界化に向かい、加

速的に進行していることだ。確かにグローバル化社会に打ち勝つには普通通りのことをやってはいけ

ないし、どこかでハンドルを転回することは必要ではないかと思えてくる。


▼建設業は製造業、小売業などと比較すれば、海外進出は足踏みになりがち。とりわけ中小建設業は

人材面、海外の商慣行への不慣れさから敬遠しやすい傾向になろう。必要なことは技術力は当然だが、

なにより勇気・挑戦する心構えなのかもしれない。テレビCMではないが「いつ行くのか、今でし

ょ」とグローバル化への後押しする声が聞こえる。(埼玉・YW)


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