2013/06/01
回復したカメラの話(山梨・SA)
回復したカメラの話
▼長く愛用していたデジタルカメラから、時々異音が発生するなど不具合が続いていたため先日、自
宅近くの量販店で新しく購入した。不具合の原因は、不意の動作で地面に落下させたりと、少々ハー
ドに使ってしまったことのようだ。愛用していたカメラは、数多くの思い出が詰まっており愛着もひ
としおだった。
▼今回購入したカメラは電池で供給するタイプ。リチウムイオン式の環境にやさしい充電式のものも
あるが、無精なため、こまめな充電は不向き。肝心な時にバッテリー不足になり、シャッターチャン
スを逃すこともあった。
▼シャッターチャンスと言えば、しばらく前の旅先でのこと。目的の被写体を目指し県外へ遠出して、
さて写そうとシャッターを切ると、その途端にメモリーカードがフルに。予備のカードはあいにく手
元に持参していなかった。不覚の極みである。メモリーが置いてある自家用車まで、30〜40分ほど歩
くため、日没も近く戻れない。
▼必死の思いでコンビニを探すと、思いのほか近くに発見。有り難さに看板が輝いて見えたほどだ。
その店の棚に、幸いなことに1枚だけ残っていたSDカードを確保することができた。電池切れやメ
モリー不足など、似たような経験をした方も少なくないのではなかろうか。
▼さて、新たに購入したカメラだが、まだ使用していない。それは、これまで愛用していたカメラが
本来の機能を回復したのだ。こうなると、永年使っていて、勝手が良く、愛着がある方になるのは自
然の理である。とかく、新しいものにすぐとりつく傾向がある今日、技術で古いカメラを駆使するの
も一興ではなかろうか。(山梨・SA)