コラム

2013/06/08

業界にも待ちに待った春(新潟・HT)

業界にも待ちに待った春


▼新潟県内のホテルで、早くもビアガーデンがオープンした。ビアガーデンといえば、7〜8月の夏

の風物詩である。ニュースによると、夏を待ちきれなかったのか多くの人が訪れてはいたが、さすが

にビアガーデン時期には、まだ早すぎる。


▼今年は特に、春先に寒い日が続き山間部では、まだ雪が残っている。ゴールデンウィークを過ぎた

ころから、ようやく例年の暖かさを取り戻してきたようで、日中は気持ちの良い日差しが降り注ぐ。

これなら、上着の出番もあと少しであろう。


▼上越地域では、季節の訪れを告げる習性として、長野県境付近の妙高山で「はね馬」が、農作業の

始まる時期を知らせる。妙高山の外輪山である神奈山で、山の中腹の雪解けが、前足を蹴り上げた馬

の形のように見えることから「はね馬」と呼ばれている。昔の人々は、山にはね馬の雪形が現れるこ

とで、田植えなど農作業を始める目安としたそうだ。


▼5月の総会シーズン。昨年度末からの補正予算や本年度の当初予算を含めた政府の15カ月予算をは

じめ、アベノミクスの効果か、今年は、どこの協会でも「ようやく明るい兆しが見え始めた」という

言葉を耳にする。これまでの逆風から一転、最近の円安傾向、株価の上昇を追い風とらえ、そろって、

この先の期待感を口にする。


▼ただし、今年度当初予算や労務単価の引き上げなどの政策はようやく動き出したところで、実際に

はまだ何も始まっていない。あくまで兆しであり、本当の効果はこの先にある。だだ、この兆しが、

今年だけ、今の季節だけで終わってほしくないものである。待ちに待った春なのだから。(新潟・H

T)


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