コラム

2013/06/11

将来へ一歩踏み出す勇気(茨城・HN)

将来へ一歩踏み出す勇気


▼パソコン台数の約3分の1に搭載されているマイクロソフト社の基本ソフト(OS)「ウィンドウ

ズXP」が、来年4月にサポート期限を迎える。期限が終わると、セキュリティー上に問題があった

際に更新プログラムが提供されず、ウイルス感染などの危険性が高まる。


▼XPは2001年に発売。以来、XP対応の社内システムを構築した企業が多かったことなどから、

09年に打ち切られる予定だったサポート期限を5年延長。新OS導入では、パソコンの買い替えやシ

ステムの更新が必要な場合もあり、経営者にとっては頭の痛い話だ。


▼建設関連企業の経営者の場合、設備投資の話はパソコンだけではない。茨城県コンクリート圧送事

業協同組合の総会で理事長ら役員は、新しいポンプ車を投資する余裕がないと嘆いていた。結果、圧

送料金の値上げを決断。圧送業の継続のため、自助努力と熟慮の上、行動を起こした格好だ。


▼茨城県建設業協会の青年部組織である建設未来協議会の総会では、会長職を離れ相談役となった大

貫茂男氏が「建設業の未来は不透明。だが、先がどうなるかと不安に思うのではなく、どうすべきか

考えることが大切」と冒頭にあいさつ。建設業の将来は自分たちで切り拓くことが大切だと強調した。


▼建設関連業の経営状態がひっ迫していることは事実。だが、何も手をこまねいているわけではない。

それぞれが、将来に続く道を歩んでいる。行動を起こさず、立ち止まっていては、パソコンへのウイ

ルス感染のようにリスクが増すばかりである。一方、行政機関には安心して設備投資できる施策を切

に願いたい。(茨城・HN)


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